第7章 You're mine
『お願いします!』
某編集部の片隅で私は必死で頭を下げていた。
『出張費はいりません!自費でやります!
ただ、あの子達が…烏野バレー部が強くなっていくところを…輝いているところを記者として見つめていきたい…
あの子達の記事を書きたいんです!』
するとぐっと下げた頭の上から編集長の声が降ってくる。
「きっかけは?」
少し頭を上げ編集長を見る。
「君にそこまで書かせたいと思ったきっかけがあるんじゃないか?
僕はそれが聞きたいな。」
怒られるかもしれない
そう思っていた私に編集長は微笑んでくれた。
きっかけ…