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年下のオトコノコ【HQ】
第33章 決勝戦vs白鳥沢
蛍君の手は出血していた。
なんで
こんな時に
重ねてつけたネックレスを強く握りしめ蛍君を見つめる。
血の気が引いたような感覚。
……さんっ
「椎名さん!!」
呼ばれたことにも気づけないくらい動揺していた私の肩を明光さんが揺さぶる。
『あ…ごめんなさい』
「行きましょう。蛍のところに!」
私は深くうなづくと観客席から離れ、明光さんと仁花ちゃんと一緒に体育館の入り口に向かった。
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