第33章 決勝戦vs白鳥沢
烏野が初めてのタイムアウトをとる。
孝支君はアップを始めているがタイムアウト後もセッターは影山君でいくみたい。
1点、また1点と攻防が繰り広げられる。
このセットを取られたら終わりだという緊張が、背中にひやりとした汗を滴らせる。
手のひらに食い込む爪の痛みなんてとっくに感じない。
ギリギリのタイミングで点をいれ、烏野が4セット目を取った。
並んだ。
あと1セット。
ラストのセットは15点マッチだからいつもより短い。
それでも体力の落ちたみんなはギリギリのところで戦っている。