第31章 代表決定戦2日目〜因縁の対決〜
祈るようにコートを見つめる中、及川君がサーブを放つ。
及川君の放ったボールを澤村君が吹っ飛ばされながらも上げる。
それを見たみんなが一斉にボールに向かって走り、攻撃を仕掛ける。
東峰君が敵のブロックをかいくぐりスパイクを決めた。
烏野23-青城24
このタイミングでリベロである西谷君と日向君がコートを入れ替わる。
ここで烏野は最後の勝負とばかりにメンバーチェンジを図った。
蛍君out
孝支君in
「行くぞ!」
掛け声とともに孝支君のサーブ。
ボールはラインギリギリに飛び相手を牽制する。
京谷君にスパイクを打たれるが日向君がもともとブロックとしていた影山君にぶつかりながら飛び込みボールをブロックする。
弾かれたボールは青城コートに入った。
烏野24-青城24
烏野が追いついた‼︎
孝支君が2度目のサーブを放つ。
揺さぶりをかけるかのようにギリギリ前に落とす。
岩泉君が上げ、スパイクを打つ。
白帯に当たりバウンドし、烏野コートに落ちる。
「俺がとおぉぉぉぉおる!」
叫びながら後ろから滑り込んでくる孝支君。
ボールが上がる。
「いけぇぇぇぇぇぇぇえ!」
孝支君の声とともにみんながボールに走り込む。
みんながスパイクを打つためにジャンプをする。
ふわり。
影山君がツーアタックを決める。
「クソガキ共ぉぉぉぉぉ‼︎」
及川君が滑り込むが間に合わず指の数センチ先をボールが跳ねる。
烏野にポイントがはいる。
烏野25-青城24
あと1点。