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年下のオトコノコ【HQ】

第31章 代表決定戦2日目〜因縁の対決〜



烏野19-青城23
やっと烏野の攻撃が決まった。
烏野にサーブ権が移る。

日向君がサーブ。
そう思った矢先ホイッスルが鳴り響く。

交代。

ピンチサーバー山口君がコートに入った。


チームみんなが声援を送る。

山口君は1度目をつぶり深呼吸し、








目を開く。


大丈夫

あの目は緊張じゃない。

気合いに満ちた目。



ボールを上げる


走り出し飛び


ボールを打った

ふわり


ボールは青城コートをこえたかのように見えた


グニャリ



起動が変化し




ぎりぎりのラインで



青城のコートを打った。




会場が沸き立つ。

コートのみんなが山口君に駆け寄る。

ベンチ内の日向君、西谷君も駆け寄ろうとするが孝支君、縁下君に押さえつけられている。

嶋田センパイは泣きそうになりながらもガッツポーズをしてる。
やっぱり指導してきた側としては嬉しいだろうなぁ…


みんなが喜び立つ中蛍君は冷静だ。

蛍君の言葉を聞いた山口君は喜びのためか目を潤ませている。

やっぱり1番近くにいたんだもの。
山口君の努力は誰よりも知ってるんじゃないかな?




自信に満ちた目。


少し前までホイッスルに怯えていた弱気な少年はもういない。

これでもうギャラリーにヘタレピンサーとは言わせない。



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