第31章 代表決定戦2日目〜因縁の対決〜
まずは青城サーブ。
滝ノ上センパイがはあと息を漏らす。
「初っ端から及川のサーブかよ…」
「そんなすごいんだ。」
「ですか?」
滝ノ上センパイと嶋田センパイはため息交じりで教えてくれた。
「まさに大砲…」
「あのサーブでいきなり流れ持ってかれたらやばいけど…
正直大いにありえる…」
そんな時に聞こえてきた青葉城西の声。
「ナイッサー!」
「しょうゆー!」
「とんこつー!」
「わんたんめーん!」
ちょ…
なんだそりゃ…
「決めて欲しいの?ミスって欲しいの⁉︎」
なんか賭けでもしてんのかしら…
及川君は深呼吸をするとボールを上に上げる。
助走をつけ、飛ぶ。
ボールが手に当たる音が体育館に響いた。
ジャンプサーブ。
流石影山君の師匠…
威力が半端無い…
大砲みたいなサーブを澤村君が受ける。
「よしっ!」
「触ったら腕もげそう…」
西谷君のラインぎりぎりのジャンプトス。
そして東峰君のスパイクが決まる。
「「「よっしゃぁぁぁぁぁ!」」」
及川君のサーブを切ることが出来たためかみんな喜びの表情を浮かべている
っていうか得点決めた2人が1番びっくりしてる!
次の攻撃で田中君がスパイクを決め、雄叫びをあげる。
その声に負けじと冴子ちゃんが賞賛の言葉を贈る。
「りゅー!よくやったー!愛してるぜー!」
「ちょっ!姉ちゃん!やめろって!」
田中君、真っ赤になってる…