第29章 代表決定戦1日目
仁花ちゃんと一緒にみんなの元に向かう。
前からやってきたメンバーに走り寄り、やりましたね!って仁花ちゃんが声をかけると田中君と西谷君がジャンピングハイタッチを決めようとし、縁下君に首根っこを捕まえられていた。
バレー部に慣れてきたからってジャンピングハイタッチがきたら普通に怖いって…
ピピー
笛の音が鳴り、隣で試合をしていた組が終わったことを告げた。
次の対戦相手決まったかな?
そう思い体育館を除く。
すると観客席から大きな声が降ってきた。
「いーぞ!いーぞ!わ、く、な、ん!
いーぞ!いーぞ!た、け、る!」
そういえば家族で応援来てる学校あったよなぁ
和久谷南(わくたにみなみ)だったっけ?
次烏野と当たるのはあの学校か…
私は目視すると先に行った烏野のメンバーを追いかけ、体育館を後にした。
ーーーーーー
今日はこれで試合はおしまい。
これから学校に戻りミーティングだということで私もお邪魔させていただくことにした。
みんなが集まったところで武田先生と繋心センパイが話し始める。
「1日目お疲れ様でした!」
「「「したー!」」」
「次の相手の和久谷南(わくたにみなみ)は今までの相手と違ってうちと同じで3年が残ってる。完成度の高いチームだ。」
「守備力と粘り強さは音駒に近い。攻撃がうまく決まんなくても短気起こすなよ?
特にハイテンションアンド単細胞組。」
言われた4人は目線をそらす。
それを聞いた澤村君は笑顔でフォローしますよと告げた。
澤村君の言葉は本当に安心する。
さすが烏野のお父さん。
みんなが立って円陣を組む。
外で見守っていると孝支君が「椎名さんも!」って声をかけてくれたので孝支君と山口君の間に入れさせてもらった。
「必ず明日も生き残る!烏野ォーファイッ」
「「「おぉぉぉぉぉお‼︎‼︎」」」
きっと勝つ。
信じてる。