第29章 代表決定戦1日目
攻撃が決まるようになってきた烏野と違い、条善寺はうまく攻撃が決まらなくなってきたからか落ち着かなくなってきた。
条善寺がタイムアウトをとる。
「テンションあげてくべー!」
条善寺の部長が叫んでテンションを上げてはいるが、プレー自体は空回り始めている。
空回ったチームをどう立て直していくのか、なんて条善寺のチームを見ながら考えていた。
どうにかなるなんていう軽く言い合っていたメンバーに条善寺のマネージャーが叫んだ。
「気合いとテンションでなんとかしようとしすぎ‼︎
必ず楽しくない時間はやってくる。」
条善寺のみんなに気まずい雰囲気が流れる。
「劣勢でも不調でも楽しむ?
そんな奴がいるとしたら変人か変態よ!」
先生が声をかけてるみたいだがバッサリ切り捨て言い返す。
「自分たちの弱さ目の当たりにした時に行ってやんないと痛感しないと思うので今言わせてください。
前部長の奥岳君にこいつらのケツ叩いてくれて頼まれてるので。」
美人のマネージャーさんが言ったケツの言葉に顔を赤らめる条善のメンバー。
みんなケツに反応しすぎだよ…
それに主将である1番の子が反応する。
「確かに今の状況は楽しくないっす。
悔しいけど…烏野の方が自由に遊んでる…」
それに応えるマネージャーさんは勝気の笑顔で言った。
「遊ぶにはまず遊び場が必要だって奥岳君がよく言ってた 。
楽しくない時間を我慢して最後までちゃんと遊んでみなさいよ。」
一方、烏野のベンチでは…
田中君、西谷君が潔子ちゃんに話しかけてる。
これはケツ叩いてもらいに行ったか…
ケツは叩かれなかったみたいだけどなんかいいワードが出てきたのか2人ともテンションあがってる。
タイムアウト終わるのになにやってんだか…