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年下のオトコノコ【HQ】

第4章  阿鼻叫喚




部活終わり、武田先生に挨拶をした後玄関に行くと玄関には月島くんと山口君がいたので途中まで一緒に帰ることにした。

話題はやっぱりテストのことだ。
2人は進学クラスらしいから心配はいらないみたいだけどね?
坂ノ下商店の前に差し掛かった時後ろから奇声?いや、叫び声が聞こえた。

後ろを振り向くと日向君と影山くん。
切羽詰まった顔で日向くんが月島くんに言う。

「勉強おしえてくれ!!さい…」

「え?いやだけど」

ちょっと月島くん、すっごくバッサリ切り捨ててるけど!

でも日向君は負けじと下手に出ながらお願いをする。

「1日数十分とかそれか勉強方ちょこっととかでも…」

見かねた山口君がフォローを入れる。

「部活前後にちょっとくらいならいいんじゃない?」

あ、
月島くんの口元が


ニヤリッ


笑った


これは悪どいこと考えてるなー

「ちょっとー小さい方にばっか頼ませるって卑怯じゃないの?
そっちのでっかい方」

すごいにやにやしながら影山君にちょっかい出してる。

日向君は小声で影山くんにお願いするように頼んでいる。
影山君も観念したのかずいっと前に出てきて…

「………教えてください 」

声ちっちゃ!

「はいー?」

耳に手を当て聞こえないポーズをとっている。
本当に意地悪だなぁ…

影山君も頑張ってお願いする。

「べんきょ…教えてください…」

「聞こえないんですけどー!」

あんまりからかわないように月島君に言おうと思ったら遅かったようで…

「べんきょおおおお!おしえてくださいごらぁぁぁあ!」

急な影山くんの大声とカバンが吹っ飛びそうな勢いで頭を下げたもんだから他のみんながびっくり‼︎‼︎‼︎

その声を聞いたのか勢いよく坂ノ下商店から誰かが出てくる。
あ、繋心センパイか。

「オラァ!うるせえぞ!おまえら!近所迷惑だ!」

いつも部活で怒るように怒鳴りつけられたからか反射でみんな謝っていた。

その声も大きくてまた怒られてるけど…

月島くんは「なんで僕まで…」ってぼやいてるけど…





そこは連帯責任って事で。


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