第27章 怒涛の東京出張‼︎最終日
結局、あの後は王様ゲームで盛り上がった。
深夜テンションで色々やったな…
結局みんな気絶するように寝ちゃってほぼ雑魚寝。
まだ朝早いけど、準備にバタバタしたくないから起きようか…
なんて思い体を起こす。
「かのさん?起きたの?」
声をした方を振り返るとむくりとリエーフ君が起きあがった。
ニコッと笑いながら手招きをされる。
そっと布団を抜け出しリエーフ君のところに向かう。
とんとんと膝を叩かれたのでおとなしく膝に座った。
リエーフ君にそっと髪の毛を梳かれる。
「今回、かのさんと遊べて楽しかったです。」
『また合宿で会えるじゃない?』
「でも、合宿は他の人いっぱいいるじゃないですか?俺、かのさん独り占めしたいんです。」
手の動きが止まる。
『リエーフ君?』
ふわり
リエーフ君の匂いに包まれる。
「かのさん…好きです」
優しくだきしめられる。
「2日間楽しかったです。
正直もっとすきになりました。
大好きなんです。」
そっと体の向きを変える。
頬に両手を添える。
泣きそうな、ちょっと困った顔。
いつもの軽い感じとは違う。
ちゃんとした告白。
だからこそちゃんと答えなきゃ。
『リエーフ君…ありがとう。』
『リエーフ君のこと好きよ?』
伝えなきゃ
『でも…』
『それ以上に』
『蛍君が好きなの。』
ちゃんと気持ちを。