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年下のオトコノコ【HQ】

第26章 怒涛の東京出張‼︎2日目夜



帰ってきたみんなにバスルームの扉を開けて声をかける。

『おかえりー。』

「ちょっ!夏乃さん!上着着てから出てきてください!」

この格好変?

ほぼ昨日と同じ格好なんだけど…
髪の毛濡れてるから上着着ないでキャミソール姿だけどさー。

あ、さすがにブラはつけてます。

そんな私を見たみんなが次々にぽつぽつ言葉をこぼし始めた。

「風呂上がりの破壊力ハンパねー…」

「…」

「これはやばいっすね…」

「自覚もないから余計タチ悪いですね…」

口々に言われてしまい、ちょっとヘコむ…

「上着着ないんならケーキ食べさせませんからね…」

『すいませんでした』

さすがにケーキは食べたいので急いでパーカーを着る。

『で、他のメンバーはお風呂どうする?』

話し合った結果、最初に光太郎、そのあとは適当にって話になった。


ーーーーーー


髪の毛をタオルで拭いていると、ドライヤーを持って京治が隣に座る。

「髪の毛乾かしましょうか?」

さすがに悪いし断ろうとすれば、ふわり、と京治は笑う。

「さっきのお礼…これで…」

いや、お礼になってないでしょう…

でもやめる気配がないのでお願いをしてベッドのふちに腰掛ける。
私の後ろに京治が座りドライヤーをかける。

優しく、丁寧に。








ドライヤーの音が止まる。
後ろから身を乗り出し声をかけてきた。

「終わりましたよ?」

わざとなのかそうでないのかはわからないが急に耳元で囁かれればびっくりしてしまうわけで…

体をビクつかせた私を弄ぶかのように京治はそっと肩に唇を寄せ吸い付く。

甘噛み…いや、けっこうな力で噛まれてる。

『京治!』

かと思ったらすぐに顔が離れていった。

「お礼…いただきました。」

また噛まれた…





京治、きっといい笑顔なんだろうな…

歳下に翻弄されている自分が恥ずかしい…
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