第24章 怒涛の東京出張‼︎1日目夜編〜2人、はじめて〜
なかなか動かない手に焦ったくなり、自分から唇を寄せる。
リップ音を響かせながら唇を啄む。
そっとTシャツの隙間から指をいれ、蛍君に触れる。
無駄な肉のない蛍君の腹部に指を這わせた。
腹から胸…
そして…
ひくんっ
蛍君の体が跳ねる。
胸の突起を指先で弄ぶ。
「ちょっ…かのさっ…」
我慢するような声と漏れ出る吐息。
じっくり弄ると、余裕がなくなってきたようで目元を手のひらで覆う。
『気持ちいいの?』
目元を隠していた手が口元に降りて、わたしと目があう。
その目は少しだけ潤み、わたしを睨みつけるように見つめている。
「なんか…ムカつく…余裕…っていうか…」
『まあ、経験はありますし?』
蛍君は眼鏡を外し、Tシャツを脱いだ。
日焼けのしていない肌が外からの光に照らされる。
「本気で行きます。
カクゴしてくださいね?」