第22章 怒涛の東京出張‼︎1日目
午前7時半。
私と蛍君は仙台駅にいた。
東京出張当日である。
「ねむ…」
『朝早くてごめんね?』
「いやそれは大丈夫なんだけど…」
『なんか変?』
「スーツだし、化粧しっかりしてるし、髪の毛束ねてるし…」
流石に出張だからね?
下手な格好はしていけないよね?
ってことで白のワイシャツにグレーのサマースーツ、下はタイトスカート。
白のエナメルパンプス。
ボストンバッグと仕事用の皮のトートバッグ。
髪の毛は毛先を巻いて、バレッタで留めている。
化粧は薄すぎず濃すぎず。
まぁ無難なところを攻めてる感じ。
『蛍君はかっこいいね?』
透け感のある薄手の7分袖のベージュのロングカーディガンに首元がざっくり空いた白のTシャツ。
ネイビーの細身のジーンズを7部丈に折り、白地にネイビーのラインが入ったハイカットスニーカーを履いている。
いつも通りヘッドホンは首元に、カバンは遠征の時の赤いスポーツバッグと皮のボディバッグだ。
なにこれ!
かっこいいのレベル超えてますが!
「べつに…」
『じゃあ新幹線7時50分だから、新幹線で食べるご飯だけ買って、行くよ?』
そう言い、私と蛍君は駅の中に歩き出した。