第17章 合宿最終日‼︎〜ラストの試合は梟谷と〜
試合は進んだ。
西谷君が梟谷から来たボールをあげる。
影山君がトスをあげ、日向君がスパイクを…
じゃない!フェイント!
ついつい繋心センパイと一緒に叫んでしまった。
「『日向(くん)がフェイントー‼︎』」
昨日フェイント教わってたけどこんなに上手く使いこなせるなんて…
「フェイントだと!」
昨日日向君にフェイントを教えたはずの木兎くんがびっくりしている。
あ、赤葦君に突っ込まれてちょっと青ざめてる。
あ、梟谷のメンバーみんなに睨まれてる。
木兎君残念。
烏野コートでは影山君は頭使いすぎると熱出るぞなんて心配して日向君を怒らせている。
「もう1点もやんねーぜ‼︎」
そう、燃えている木兎君に対し、冷静に赤葦君が突っ込んだ。
「一点もやらないのは無理だと思い「赤葦たまにはノッてきて!」
かぶるように木兎君が突っ込んでる。
それにしても今日はみんな調子がいい。
動きに無駄がない。
あ、影山君がツーアタックを決めた。
東峰君が梟谷からのボールをとる。
影山君にボールが回る。
日向君が早いタイミングで飛び出した。
と思ったら、
影山君の手からボールが飛び出す。
そして
日向君の目の前で
止まった。
それを日向君が打ち抜いた。