第17章 合宿最終日‼︎〜ラストの試合は梟谷と〜
朝起きて顔を洗いに行くと眠そうにあくびをしながら歩く仁花ちゃんを見つけた。
『仁花ちゃんおはよう。』
「あ、椎名さんおはようございます! 聞いてください!昨日影山君、すごかったんですよ!」
『なになに?聞かせて?』
なんて話をしながら歩く。
とうとう合宿も最終日を迎えた。
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生川と烏野の試合が終わった。
生川25-烏野23
澤村くんの声がけで烏野のみんなはペナルティのふらいんぐをはじめた。
試合が終わった時に丁度音駒メンバーと話していたので他人事のようにペナルティを行う烏野メンバーを見ていたけれど、気迫っていうのかな…なんか…すごい。
音駒のメンバーもそれを感じたらしく、黒尾くんがぽつりと呟く。
「ペナルティをこなす姿に異様な貫禄…」
それを聞いた孤爪くんがぽそり、つぶやいた。
「前回の遠征も含めて他の何倍もペナルティやってるもんね…」
烏野のペナルティを見ていた夜久君がびっくりした声を上げた。
「烏野のチビちゃんがめっちゃフライング上手くなってる!」
チビちゃんって…日向君か。
それを見てリエーフ君が笑いながら夜久君に言った。
「チビちゃんて!夜久さんと日向、あんま身長変わらないじゃないですかぁ!」
他のみんなが「やっちゃったなぁ」みたいな顔をしながらリエーフ君からちょっと距離を取る。
怒り顔の夜久君の回し蹴りはリエーフくんの腰にクリーンヒットした。
「いだぁぁぁぁぁあ‼︎‼︎」
「今のは擁護できない。」
モヒカンの山本くんがリエーフ君につぶやく。
「夜久さんに身長の話はタブーだと言ったのに…バカめ…」