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年下のオトコノコ【HQ】

第16章 合宿後半戦‼︎(4、5日目)




スパイクを決め、喜ぶ木兎くんに駆け寄ったのは日向くん。

「今のっ!わざとですか⁈ブロックの手に軽く当てたやつ!」

日向君がキラキラした目で木兎君に聞いている。

「おう!リバウンドだ‼︎」

木兎君がリバウンドについて日向君に教えている。
日向君がご主人様の前にいる子犬に見えるよ…

「リバウンド!かっけえ!」

「床に叩きつけるだけがスパイクじゃない。落ち着いていれば戦い方は見えてくる。」

その言葉通り、日向くんは自分で考え次の3on3で実行に移した。


リエーフ君のスパイクを日向君が弾く。
フクロウ側に飛ぶボール。
それをギリギリで赤葦君が拾い、そこを木兎がアンダーであげる。
それを見たネコチームが3人でブロックするために並んだ。
身長差、約30センチ…
みんな、日向くんには打てないだろうとにやり、笑う。

大人気ない…

いやいや…いくら日向くんでも190×3人は無理でしょ…
もう、壁っていうより傘だよ…

打つ場所なんかない
きっとみんな思っていた。

そんな中日向君は、天井に向かってスパイクを決める。
リエーフ君の手に当たったボールはコートの外に出た。

ブロックの手に当て、アウトを狙うブロックアウトが決まった。

シンとなる体育館。

「…今の、狙ったのか?見事なブロックアウトじゃねーか!」

一番初めに口を開いたのは黒尾君。

「あっ!確かにリエーフの手の先っちょ狙ったけど…」

「何っ⁉︎」

「当たったのはマグレです。俺そんなに正確に打てない…」

すると木兎君は日向君の頭をグルングルン回しながら褒める。

「『190㎝のブロック×3枚』だぞ‼︎‼︎しかもあんな打ちづらいトス‼︎
よく打った‼︎俺は感動した!」

他のメンバーは生暖かい目で見てる。

「2mの壁を相手に戦う小さな猛者に‼︎俺が‼︎」

大げさな表現にツッコミを入れる赤葦くん、黒尾くん、そして私。

「また大げさな…」

「190㎝から2mになった…」

『確かにすごかったけどさ…』

そんなツッコミを聞いていないのかどんどん話を進めていく木兎くん。

「必殺技を授けよう‼︎‼︎」


「必殺技‼︎‼︎」

必殺技と聞き、日向くんのテンションはどんどん上がる。

男の子ってそういうの好きだよね…
大丈夫かな…?

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