• テキストサイズ

年下のオトコノコ【HQ】

第14章 夏の長期合宿3日目‼︎



走り去る小さな背中を見ていれば、私は黒尾くんに名前を呼ばれる。

「そーいやーさー。椎名さんって下の名前「かの」って言うんだよな?」

『そーだよー』

「字は?」

私はテーブルに指で書きながら説明する。

『季節の「夏」に乃○坂46の「乃」』

蛍君はふと気付いたようで…

「冬乃先輩も季節の「冬」に「乃」ですよね?」

『うん。夏生まれだから夏乃。冬生まれだから冬乃。わかりやすいでしょ?』

「ってことはもうすぐ誕生日じゃね?」

私はカレンダーを見て、日付を確認した。

『来週だね?』

その声を聞いた蛍君が何ソレって感じの顔で私を見てきた。

「…その情報、聞いてないんだけど…」

『そうだっけ?』

「合宿中じゃねーのかよー!」

『しょうがないじゃない。私自分の誕生日と合宿の日程被らせられるほど偉くないもん。』

「今何時だー?」

黒尾君が、おもむろに時間を聞いてきたのを赤葦君が答える。

「9時半ですね?」

「よーし!早く飯食って解散!」

『じゃあ私食べ終わったから先に行くね?』


食器を片しているとみんなが顔を寄せ合って何か話をしていた。


みんな、仲いいなぁー。



そんな風に思いながら私は一足先に食堂を出た。

/ 454ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp