第12章 合宿の夜にはキケンが付き物
side月島
夏乃さんの腕を引き、廊下を歩く。
自然と早足になり、夏乃さんが小走りになっているのに気づくがそんなことは知らない。
ドアを開け放ち夏乃さんを部屋に押し込むと部屋に鍵をかける。
『けい…くん?』
そのまま布団に押し倒すと、噛みつくように、貪るように唇を奪う。
苦しそうに喘いでいるが息なんてさせてやらない。
自分勝手で無理矢理なキス。
唇を離すと2人の間を銀糸がつ…と繋ぐ。
夏乃さんの顔は蕩けきっている。
「あの人たちにもそんな顔見せたんですか?」
『あの…けー…くん?』
夏乃さんが何か言ってるけど聞こえない。
どす黒い感情が胸を渦巻く。
僕は首にかけていたタオルを外し夏乃さんの手首を拘束した。
そのまま片手で手首の拘束を掴み空いた手で肌蹴ていた胸元を強引に開け放った。
『蛍くん!いやっ!』
「やめない」
首筋に舌を這わせると夏乃さんは甘美な声をあげる。
「泣いたって止めない。
夏乃さんは僕のだって
カラダに教えてあげる…」
そう言うと僕はまた、強引に唇を奪った。