第10章 雛鳥たちの変化と葛藤
まぁ、ご飯食べるまではもやもやしていたんだけどその後も問題っちゃあ問題で…
夏だし汗だくだしお風呂に入るつもりでいたから蛍君待たせてお風呂に入ったんですよね?
ご機嫌でお風呂から出たらないんですよ。
準備していたはずの服が。
服だけじゃなくて下着もないし!
取りに戻るにはどうやってもリビング通るしか方法ないし…
まぁ行くしかないんだけどさ。
まあ、行ったんですよ?
そしたらリビング入ったら蛍君の目の前にありましたよ、服。
いくら夏でもバスタオル一枚はちょっとまずいと思うんだ。私。
『蛍君?それ、返してほしいなー?』
「じゃあひとつだけこちらの条件を飲んでくれるならいーですよ?」
まあこんな風に切り出されたら飲むしかないわけで…
『いいよ?で…なに?』
「男よけ、つけたいだけなんですけどね?」
男よけ?
「きっと合宿中言い寄ってくるヤツいっぱいいるだろうし…」
そんなことを言いながら手招きで呼ばれたので蛍君の前に向かう。
蛍君の言う通り肩に手を置きました。
うん。そのまま?
すると蛍君はおもむろに体に巻いていたタオルをぐっと下げ胸元が見えるようにすると唇を寄せ強い力で吸い付いた。
ひとつ、ふたつ、みっつ…
普段絶対見えない場所に3つの跡を残す。
『ちょっと!私マネージャー達とお風呂はいるんだけど!』
「そんなの関係ないデスよ?僕がつけたかったんだから。」
自分で言い訳考えてくださーいなんて軽くかわされたから奪われていた洋服を手に取り脱衣所まで戻り着替えをしたのだった。