第10章 雛鳥たちの変化と葛藤
その後仕事が忙しくなり烏野高校に行くことができるようになったのは4日後だった。
でも4日でみんなは随分変わっていた。
まず、日向君と影山君は別々に練習をし始めた。
日向君は烏養元監督の所でひたすら練習しているらしい。
影山君は新しい速攻のためにひたすらトスをあげている。
東峰君はジャンプサーブを
西谷君はジャンプトスを
孝支君や田中君達はシンクロ攻撃を練習し始めた。
山口君はサーブを向上させるためにOBの嶋田さんのところへ通い始めた。
みんな何かを変えようとひたすら練習している。
そんな中蛍君は変わらなかった。
普段通り部活をし、部活が終わればそのまま帰る。
それの繰り返し。
蛍君の性格上熱血ってわけじゃないのはわかってる。
何か考えてるんだろうけど何も言わない。
でも悩んでいるのかここ数日部活帰りに一緒に私の家に来て私を抱きしめる。
一緒にご飯を食べる。
キスをする。
そして帰っていくのだ。