第2章 あたしのコンプレックス。
「あたし…胸小っちゃいじゃん…?」
「え?」
胸?と、聞き返す。
「うん。
まだ成長期だから大きくなるとは思うけどさぁ。
流石に抵抗ゼロだとヘコむんだよね」
「そう…かな」
「そうだよ!
女の子にとって胸が小っちゃいってことは致命的なんだよ⁉︎」
「で、でも好みとかそういうのもあるし。
誰しもその…大きいのが好みっていう訳じゃ…」
赤くなりながらもフォローしてくれる。
「だって!
ビッチ先生とか!
あの胸でオトコ落としてきたもうなモノでしょ?
いいなぁ、羨ましい。
あたしもあんな胸があったらなぁ…」
「…あったら、何?」
「え?」
「あったらどうしたの?
ソレ使って男誘惑するの?」
「そ、そういうんじゃなくて…」
ヤバイ…。
渚の瞳がマジだ。
「男をたぶらかすのが沙織の夢なの?
先生みたいに」
本気で怒ってらっしゃる…‼︎
どどど、どうしよう⁉︎
どうしたらいいの⁉︎