• テキストサイズ

【暗殺教室】こんぷれっくす。

第3章 交わった2人のコンプレックス。


「ところでさ、沙織」


「うん?」


改まってどうかしたのかな。


そんな呑気なことを考えていると一瞬にして景色が反転した。


「え…?」


目の前にはすっかりオトコの顔をした渚と、高い高い天井。


「胸が小さいのが嫌なら、僕が一生かけて育ててあげるから」


ニッコリ笑うと少し強引に口づけた。


「んっ…ん」


いつも優しい彼なだけに、この強引さにときめいてる自分も居た。


「口開けて」


渚に言われるがまま口を開けると、スルリと生暖かい舌が入って来た。


「ぅ…ん…」


その舌はあたしの舌を見つけると、追いかけ、捕まえ、決して離さなかった。


「んっ…ふっ…」


激しい口づけに呼吸の限界が近くなり、渚の制服をキュッと掴んだ。


「ん…ふぁ…」


それに気づいた渚はゆっくりと唇を離し、あたしの顔を見つめた。


「沙織のその顔好き」


唾液で濡れる唇を舌で拭うと、そう言った。


あたしの口端には飲み切れなかった渚の唾液が、ツー…と伝っている。
/ 18ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp