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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第20章 グレイ scene2


…あんな可愛いこと言われてはりきらない訳ないじゃん?


次の日は嵐5人でのレギュラーの収録だったんだけど、腰が半壊してた。


「潤、大丈夫?」


智が俺のこと支えてくれながら、楽屋までの廊下を歩いてる。


「ん、大丈夫。本番までにはなんとかするから」


今日は予めマッサージさんも頼んでおいた。


なんとかなるだろう。


「えへへ…」


「なんだよ」


「潤と堂々とこうやってくっついて外歩けることなんて滅多にないから嬉しい」


もう…なんでこんなかわいいんだよ…


「智…好きだよ…」


こそっと耳元で囁くと、智は耳まで真っ赤にして知らん顔した。


「ほら、しっかりしてね?潤」


そう言って俺の腰をぐいっと押した。


「痛ってーーーーー!」


くすっと智が笑った。


こ、このどSが…


前に智に初めてされた時、気づいたんだ…


実は智、Sな部分も持ってるって…


にやりと笑う智の顔を見てたら、撮影期間中は、俺ずっとヤラれる方なのかなって、思ってしまった。


だって、智は役に入ると撮影が終わるまで浸る憑依型の役者だから。


黒狐、Sだもんなぁ…


平賀潤、Mだもんなぁ…


クランクアップまでの日々を想像しながら、智の肩に腕を回す。


「潤、いこ?」


「うん。智…」


「うん?」


「愛してる」


「ばっ…」


顔を真赤にした智を見ながら、俺は笑った。


その晩、智にベッドに沈められたのはまた別の話。





【END】
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