第3章 萌葱-moegi-
「ああっ…智っ…じょうず…」
俺を咥えたまま、見上げてくる瞳が潤んだ。
たまんないよ…智…
その瞳はどこまでも透明で。
こんなにエロいことしてるのに、かけらもそんなこと感じさせないくらいきれいで。
「気持ちいイイよ…智…」
ぐいっと中の指を、さっき気持ちいいって言ったところに擦りつける。
一瞬、表情が歪んだ。
何かを耐える顔。
切なげに揺れるその瞳が、また俺を煽った。
ふーっと息を吐くと、智の口から出た。
「あ…まだイってないよ…?」
まだ俺を握りこんでいる手を外した。
「いいの…智の中でイきたい…」
「あ…」
恥ずかしそうに俯いた。
「だめ…?」
「ううん…いいよ…」
指を中から出すと、また身体が震えた。
ゆっくりと智の身体を抱きしめると、俺にしがみついてくる。
ぎゅうっと音が出そうなほど強い力で俺に絡む智の身体をなだめるように撫でた。
「痛かったらごめんね…」
「いいから…」
顔を見ると、微笑んでた。
唇にキスをすると、愛おしさがとまらなくて。
じっくりと唇を食べあいながら、智の後ろに俺をあてがった。