第20章 グレイ scene2
ソファにお尻をつくと、自分のズボンを剥ぎとった。
そのままもう一度和也を口に含んで、充分濡らした。
和也はそんな俺をじっと見てる。
目で犯すように。
咥えながら、和也の体液と俺の唾液の混ざった液体を指に絡めて、自分の後ろをほぐした。
「翔…とってもやらしいね…」
和也が髪をなでてくれるだけで、イってしまいそうになった。
「も、だめ…和也…」
「自分で挿れて?」
俺の腰を持って、和也はにやりと笑った。
大きくなった和也を手で持って、自分でほぐした後ろに当てる。
「んっ…う…」
ぬるりぬるりと感触を味わっていたら、いきなり和也が下から突き上げてきた。
「ああああっ…」
「じらすなんて…酷いよ…翔」
そう言ってるのに、顔は笑ってて。
「自分でっ…やれって、言ったっ…のにっ…」
「翔がいけない…可愛いんだもん…」
真顔になって、俺を抱き寄せた。
貪るようなキスを与えられて、頭がくらくらした。
突き上げられながら、だんだん何も考えられなくなってくる。
「あ…和也…好き…」
「くっ…う…俺も、大好きだよ…」
ぎゅうっと俺の身体を包み込む腕の強さが、気持よかった。
離さないで…
俺も和也の身体に腕を回して、ぎゅうっと力を入れた。
愛してるよ…
こんなこと言ったら、照れてしまうから言えないけど。
世界で一番、愛してる。
世界で一番、大切。
世界でたった一人の、和也だから。
離さないよ…
【END】