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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第18章 ポンパドール scene2


「潤…かわいい声、聞かせて?」


「あ…だって、恥ずかしいよ…」


「全然恥ずかしくないよ?いつも俺に鳴けよって言うじゃん」


「そ、それは…」


「ほら、集中して」


自分で逸らせた癖に…


智は俺の中を指一本だけで、器用に動いている。


違和感が拭えない。


「ん…も…ああ…」


「苦しい?」


「大丈夫だけど…」


なんだかもどかしい。


もう次のステップに進みたい。


でも、そんなこと恥ずかしくて言えなかった。


目を閉じながら、腕を伸ばして智を探す。


「智…」


「なに?だっこしてほしいの?」


「うん…だっこ…して?」


「もう…潤、なんでそんなにかわいいの…」


「か、かわいくなんかっ…」


言った瞬間、指を二本に増やされぐいっと奥を撫でられた。


「ああっ…」


これ…


「潤、身体、ビクビクしたね…」


笑みを含んだ声が聴こえて、顔が真っ赤になる。


「だって…そこ…」


「そうだね…ここが潤のイイトコロなんだね…」


そっと智の腕が身体に回されて、ぎゅうっと抱きしめられた。


「潤、ありがとう…」


「え…?」


「絶対に痛くしないから…ね?」


「うん…」


智の背中に腕を回して、俺もぎゅうっと抱きしめた。


いつも小さく感じる背中が、広く感じた。
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