第16章 グレイ scene1
「べっ…別に恥ずかしくないもんっ」
恥ずかしくないもんって…
真っ赤になって言うことかよ…
そのままニノはもじもじしちゃって…
俺もなんだかもじもじしちゃって…
しょうがないから、服を全部脱いで一緒にシャワーしてやった。
「ほら…ニノこいよ?」
「…ふんっ…」
そう言って大人しく、風呂のイスに座った。
「ついでに全身洗おうか」
そう言って頭からお湯をかけて、シャンプーしてやった。
「目にはいんねーように気をつけろよ?」
「わーかってるって…」
そう言いながら目をつむって、気持ちよさそうにしてる。
なんか犬洗ってるみたいな気分。
「お客さん、かゆいとこないですか?」
お決まりだから言ってみた。
「んーあんた全体的に緩いのよ…もうちょいガシガシ洗ってよ」
「えー?ホント?」
そう言って手に力を込めると、ニノはふにゃあっとした顔をして俺にもたれ掛かってきた。
「おい…ちんこ当たってるぞ…」
「わわっ…」
慌てて起き上がった顔は、また真っ赤になってた。
「お客さん、流しますよ-」
そう言って洗い流して、コンディショナーまでしたところで、ニノが立ちあがった。