第16章 グレイ scene1
「…浮気してんじゃねえだろうな…」
首を横に振りながらも、俺のこと離さない。
「本当かよ…じゃあ、証拠見せろよ」
困ったような顔になって、俺を見上げる。
俺は翔くんの口から出ると、身体を引き倒して、足を高々と持ち上げた。
「あっ…潤っ…」
「ここ…誰かに挿れさせてないか、検査してやるよ」
そう言って、ローションも何もつけずにいきなりずぶりと指を挿れた。
「ああああっ…潤っ…」
イッたばかりなのに、翔くんのアソコは反り返るように起ち上がった。
そこはぎゅうぎゅう俺の指を締め付けてきた。
「あっ…潤っ…痛いっ…いたい…」
ぐりっと中で動かすと、翔くんの身体は面白いように跳ねた。
「ふ…浮気してないみたいだね…?」
「潤…」
俺はローションを取り出して、自分に塗り付けた。
そのまま翔くんに覆いかぶさり、深いキスをした。
「好きだよ…翔…お前しかいないよ…」
「あぁ…潤…俺も…お前しかいない…」
ずぶりと差し込むと、翔くんはすぐに果てた。
「はええの…淫乱…」
「潤っ…だってっ…」
「いいから…俺がイクまで付き合えよ?」
激しく腰を振ると、翔くんの身体もガクガク揺れた。
とても淫らで美しい光景だった。
「あっ…翔っ…翔っ…」
凄く、気持よかった。
1時間ほど責め苛んで、俺はやっと果てた。
「もう…遅漏なんだから…」
「ごめん…翔くん…」
「じゃあ、次は交替な!」
「えっ…マジで!?」
「あたりめーだろ!マンネリセックスいやってお前が言ったんだろ?」
言葉攻め…それは俺達のプレイ。
end