第16章 グレイ scene1
ぎゅうっと身体に力が入る。
「あ…雅紀すごい…飲み込んでいく…」
潤が繋がったところを見ながら実況する。
「あほっ!抜けっ!ばかっ!」
ジタバタするけど、余計にバイブは俺にはいってくる。
「くるしぃっ…」
「大丈夫だよ…雅紀のここ、やらしく飲み込んでるよ…」
潤がうっとりした声を出す。
「ば…かやろ…」
手になにか触れるものがあった。
ローター…
さっきまで俺の中に入れてたやつ。
くっそ…報復してやる。
潤がうっとりと結合部を見てるから、こっそりとローションをローターに塗り付けて、がんばって起き上がった。
「え?雅紀」
びっくりする潤の後ろに手を回して、ローターを一気に潤に埋め込んだ。
「んあっ…な、なにすんだっ…!」
慌てて抜こうとする潤の手を振りほどいて、ローターのスイッチオン!
「ああああっ…雅紀っ…」
潤の身体がよじれる。
面白いほどヨガってる。
たまんね…
油断してたら、潤がバイブを一気にねじ込んできた。
「あああっ…ばかっ…」
痛みが身体を走ってく。
「だって…雅紀が悪いんだよ…?」
うるうるした目で潤が見上げる。
キタ…乙女潤…