第15章 インディゴ scene3
雅紀も智くんの隣に立った。
「翔くん…好きだ…信じて…?」
「翔ちゃん…」
見上げる俺の頬を、智くんの綺麗な手が包んだ。
「帰ろ?」
「やだ…」
「翔くん…」
ニノが立ち上がって、ソファの後ろから俺の顔を覗きこむ。
「翔ちゃん…」
顔を上げると、ニノが微笑んで俺を見てる。
「愛してあげる。おいで?」
潤が俺を抱えて立上がる。
ニノが寝室に吸い込まれていった。
潤も続いて入ると、俺をそっとベッドに寝かせた。
「翔ちゃん…素直になっていいんだよ?」
ニノが小さな声で囁くと、にこっと笑った。
「え…?」
「本当は、あの二人とちゃんと話したいんでしょ?」
潤も囁く。
「俺たち外すから…。ちゃんと話すんだよ?」
そっと髪を撫でると、二人は寝室から出て行った。
「…待って!」
ぱたんと閉じられた扉。
すぐに開いたかと思うと、智くんと雅紀が入ってきた。
「翔ちゃん…」
二人はベッドに駆け寄って、俺を抱き上げる。
「ごめんね…ごめん…」
雅紀が泣きそうな声を出して、俺に縋り付く。
智くんも悲しそうな顔をして、俺を抱きしめた。