第14章 檸檬
カズヤも二人の向こう側で、あっけに取られて寝転がってる。
目が合うと、ふふっと微笑みあった。
手招きしたら、ふらふらしながら俺の横に寝転がった。
「疲れた?」
「うん…」
「じゃあ、寝ちゃおうか」
「こんなベッド揺れてるのに、寝れないよ」
くすくす笑うと、俺にキスをしてきた。
「じゃ、俺達も揺れちゃう?」
「えっ?」
カズヤと翔さん見てたら、俺もなんだかむくむくしてきちゃって…
なんだろ…ホント今日オカシイ…
排卵日なんだろう。
俺、男だけど。
「カズヤ欲しいな…」
「…い、いいよ?…」
顔を赤くして、俺の胸に顔を埋めた。
こんなところが、たまらなくかわいい。
カズヤの顎を持ち上げると、ちゅっとキスした。
「かわいい…カズヤ」
「もう…にーのだって、かわいいもん…」
「おまえのほうがかわいいよ」
「にーののほうがかわいいもん!」
ぎゅうっと抱きしめてやった。
「俺のほうがお前を好きだもん」
「俺のほうが好きだもん!」
負けずにぎゅうっと抱きついてきた。
「絶対、俺のほうが好きだね」
「絶対、俺のほうが好きだもん!」
今度は足を絡めてきた。