第13章 インディゴ scene2
「ほら…この子、バージンなんだからさ…」
「あ…ん…雅紀…」
ちゅっちゅと後ろでキスの音が聞こえる。
「ああ…指…抜いて…」
お願いしてみたけど、やっぱり聞いてもらえない…
「あ…もういいかも…」
雅紀の指が抜けていった。
「翔ちゃん、いい?」
雅紀が覆いかぶさってきて、耳元で囁いた。
「う…うん…」
もう、ここまで準備したんだ。
ここで引き返す訳にはいかない…
なにより…
今日は雅紀の誕生日なんだし。
「このままの姿勢が、一番楽だと思うから…」
そう言って、雅紀は俺の後ろに膝立ちになった。
「痛かったら言うんだよ?」
「うん…」
思わずぎゅっとシーツを握りしめた。
智くんが俺の前に回ってきて、その手を握ってくれる。
「手、握ってて…?」
女の子みたいな顔で言われて、不思議な気分になる。
「ん…ありがと…智…」
その時、後ろに熱い塊を押し当てられた。
「あ…」
恐怖で身体が硬くなる。
智くんが俺のサンタ服の前を外し始めた。
「な、なにしてんの?」
「翔くんを気持ちよくする」
そういって乳首を両手でいじりはじめた。