• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第10章 チャイニーズ・ローズ


「…潤…触ってないのに…どうしたの…?」


笑いを含んだ声に、顔が赤くなる。


「やっ…みないでっ…」


「もしかして、あれから触ってなかったの…?」


「う…」


あれから、自分でも触る気が起きなくて。


そんな気も起きなくて…


ずっと自分の身体の熱を放置してた。


だから…


「ちがう…」


「ふっ…嘘つけ…じゃあ、彼女とヤってたの?」


「してない…指一本触れてない…」


「ホント…?証明できる…?」


「だからっ…」


これが証拠だよ…


わかってよ…


翔くんの手を、自分の股間に導いた。


今、イったばかりなのに、また俺は硬くなってて…


「証拠…これだよ…?」


ぐっと手を押し付けると、翔くんは握りこんでくれた。


「あっ…」


「潤…かわいい…嬉しいよ…」


べろっと首筋を舐められた。


耳元で翔くんが囁く声は、俺には夢のようで…


甘い…


「いい子だね…潤…」


たとえ好きだと言われなくても…


それだけで充分で。


ただ、このぬくもりを貰えるだけでいい。


「翔くん…だっこして…?」


「いいよ…」


翔くんが腕を広げてくれて。


飛び込む。


ぎゅうっと抱きしめてくれると、何もかも忘れられた。
/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp