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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


そのまま、かずは俺の中に自分を残したままとろとろと眠りだした。


俺はとても愛おしい思いでかずの髪を撫でた。


かずの体重がだんだん重くなってくる。


心地いい。


そのまま俺も眠りに落ちていった。


とても幸せな気分で。




目が覚めたら、部屋の中が真っ暗になってた。


かずは俺の隣でくぅくぅと寝息を立てている。


よだれが出てたから、舐めてやった。


後ろの床がミシッと鳴った。


ぎくりとして振り返る。


暗闇に人が立っていた。


「だ…れ…?」


その人は何も答えない。


急に恐怖が襲ってきた。


鍵…閉めてなかった…?


その人影は足音を立てずにこちらに歩んできた。


「翔くん…」


安心した。


「あ…ごめん…こんな格好で…」


そんな場合じゃないんだけど、なんだか謝っていた。


恥ずかしい…見られてしまった。


翔くんは俺の腕をぐいっと掴んだ。


「え…?どうしたの?」


そのまま何も言わず翔くんは俺をひっぱり起こした。


強引に腕を引っ張られて、バスルームへ連れていかれた。


「しょ、翔くんっ!どうしたの!?」


翔くんは俺の顔も見ない。


言いようのない恐怖が沸き上がってきた。

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