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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第9章 きみどり scene4


「智…ちょうだい?」


かずが、潤んだ目で俺を見た。


「ん…」


小さく頷くと、微笑んだ。


とっても綺麗な笑顔だった。


今までみた、どの笑顔よりも綺麗な笑顔…


また、絵に残したいと思った。


かずの細い腰が、俺に近づく。


「う…」


めりめりと、かずが中にはいってくる。


「あ…あ…」


思わずシーツをぎゅっと握りしめた。


その手の上から、かずが手を重ねた。


「智…痛かったら、俺の手、握って」


少しずつ、少しずつ…


かずが俺の中にはいってくる。


「うーっ…」


強烈な違和感に、思わず声を上げる。


「智…痛い…?」


「ちが…いいからっ…」


ぐいっとかずの身体を抱き寄せた。


「はやく…ひとつになりたい…」


小さな声でいうと、かずの身体が跳ねた。


その衝撃で、かずが全部俺にはいった。


「あっ…あぁ…」


「も…なんなのよ…かわい過ぎる…」


しばらく、そのままの体勢でじっとしてる。


「かず…?」


「はいったね…智…」


「う…ん…はいった…」


「ひとつになったね…」


「うん…嬉しい…」


「俺も…嬉しいよ…」


男っぽく笑うと、急に真顔になった。

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