第1章 しあわせはここにある-parallel-
「てめーのツラがきにいらねえんだよ…」
最初はそんなことを言って絡まれたと思う。
そのとき、嵐はデビューして数年経っていて。
目標が見つからなくて皆でもがいてた時期だった。
当時、テレビ局にうちの事務所のリハーサル室があって。
そこに呼び出された。
隣の空き部屋にそのまま連れ込まれた。
5、6人居たんじゃないかと思う。
今となってはもう覚えていない。
暴れる俺を押さえつけて、なにをされるのかと思った。
殴られると思ったら、突然ズボンを脱がされて。
女の代わりにされた。
顔を避けて殴られて、へこんだところに馬乗りになられて。
更に陵辱は続いた。
どれだけ時間が経ったかわからない。
とにかく長い時間、俺は犯され続けた。
それは、一度じゃなかった。
ずっと続いた。
先輩一人の時もあれば、5人以上いることもあった。
延々とそれは終わらない。
逃げたかった。
芸能界なんて辞めてしまいたかった。
でも…
メンバーのきらきら輝く笑顔を見てたら、俺が今、ここから去るわけにいかないと思った。
この子たちを残してはいけないと。