第7章 虫襖-ムシアオ-
「お願い…ニノ…ちょうだい」
お前が望むから。
俺は深々とその口に、自分をねじ込んだ。
「んっふっ…」
雅紀の身体が一瞬、固まったけど構わず、口中を犯す。
温かい湿った感触に、身体が震えた。
何度も何度も雅紀の口を擦りつける。
雅紀の悶え苦しむ様に、どんどん快感が大きくなる。
汗が噴き出した。
その瞬間、雅紀の頭を起こし、思いっきり中に放った。
「んんっ…」
何の予告もなく始まったそれに、雅紀のうめき声がする。
「ああっ…雅紀っ…最高だよ…」
ありったけを放ちながら、雅紀を褒めると、嬉しそうに微笑む。
すべて出し切ると、雅紀の口からズルリと抜け出る。
飲みきれなかった白濁が、口角から溢れでた。
器用に舌で絡めとると、またそれを口内におさめてしまう雅紀。
「いやらしい…お前…」
そういうとまた妖艶に笑う。
力の抜けてしまった身体を雅紀の横に投げ出す。
「ニノ…俺のもシて…?」
「はっ…お前、さっき畑中さんとヤってきたばっかだろ…?」
「俺…イってないもん…」
「は?なんで?」
「ニノとじゃないと…気持よくないもん…」