第6章 きみどりscene3
「ね、智くん。アレ、使った?」
「あ、え…」
「えっ…使ったの!?」
「って、翔ちゃんがっ…」
「いや…マジで使ったの…」
「わ、悪いかよ…」
「で…どうだった…?」
「や…それが、すっごくて…」
「え?どんな風に?」
「止まらないんだよ…」
「え…それはどういう…」
「だから…その…ぼ…おっきが止まらないっていうか…」
「ほえ~…」
「なっ…なんだよ!翔ちゃんだって、使ったんだろ!?」
「え?俺、使ったことなんてないよ?」
「は?」
「いやあ…潤か雅紀にこっそり盛ってやろうと思ってたんだけどね。どんだけ効くのかわからなかったから…助かったよ!」
「ちょっ…」
「いや~…これで、安心して使えるわ…ホント、ありがとね、智くん!」
「こっ…こいつ…」
「あ、潤~!今日俺んちこない?だめ?あ、雅紀は?え?だめ…?」
二人を誘いまくってる翔ちゃんを呆然と眺めた。
人体実験しやがった…
くっそ…アイツ…
悔しいから、翔ちゃんの飲みかけのコーヒーに、媚薬を一滴いれておいた。
これから仕事だから、このくらいで許してやる。