第6章 きみどりscene3
俺の左手を握ると。
ふたつのリングが光り輝いた。
「これ…俺が作ったの」
「え…ほんとに?」
「何回も作りなおした」
少し笑いながら言った。
「かずの喜ぶ顔を思い浮かべたら、何回だってやり直せたよ」
「智…」
「こんなものなくても、わかってるよ…かずは俺のものだって…」
「でも、嬉しいよ…智…」
「うん…喜んでくれて、嬉しい」
俺の髪を指で梳くと、額にキスを落とした。
「一緒に、イこ?」
「ん…」
今度はゆっくりと、智が動き出した。
さっきと違って、激しい快感があるわけじゃないんだけど…
じわりじわりと脳を犯すような快感が登ってくる。
身体が痺れたように、快感しか感じない。
「ああっ…もっと…智っ…」
「なんか…イクの勿体なくなってきた…」
「やっ…バカっ…」
肩をぎゅうっと掴むと、爪を立ててやった。
「いって!ばかっ!」
「動けっ!ばかっ!」
そう言うと、下から腰を突き上げた。
「うっ…かず…」
「あっ…」
こんなこと、初めてした…
「もっと、して?」
「やっ…やだっ!」
「して?かず…気持ちいい…」
蕩けたような顔して、俺にねだる。