第5章 レイヴンscene2
俺は翔を引き寄せると、ソファの座面に乱暴に翔を投げ出した。
そのまま翔の中に入ると、力の限り腰を振り続けた。
じっと翔を見つめながら。
翔が快感に身をよじって、果てるのを何回も見た。
俺はただ見つめた。
歯を食いしばって、乱れる息にも構わず腰を振って。
快感の先に、何があるのかとずっと思ってた。
貪っても、食いちぎってもまだ先は見えなかった。
でも、今、この瞬間。
俺は見つけた。
快感の先に居たのは、翔だった。
「あぁ…雅紀…」
ゆっくりと翔は何度目かわからない絶頂に登りつめる。
ぽたぽた汗を飛ばして、俺もまた何度目かわからない頂に立つ。
「翔……」
そう呼びかけると、ゆっくりとまぶたを開けた。
「ずっと、見てる」
まぶたにキスをすると、俺は最後の力を振り絞って翔の中を味わい尽くす。
「あぁ…雅紀…っ…!」
「翔っ…一緒にっ…」
「ああっ…雅紀…愛してるっ…」
「愛してるっ…翔っ…!」
”愛”という言葉
それを聞いた瞬間、翔はまた気を失った。
白濁が、透明に近い色になっていた。
さらさらとした液体を手に纏わせた。
俺はそれを残らず舐めとった。
翔…愛してるよ…