第4章 灰紫
「翔ちゃんっ…何するのっ…」
「智…甘いんだよ…こうするんだよ?」
智を放っておいて、俺は潤の足を広げると、ローションを垂らしてそのままぐいっと潤の中へ入った。
「ああっ…翔くっ…」
潤はぐうっと身体を反らすと、そのまま虚空に白濁を放った。
「あっ…おっきいっ…翔くんっ…」
「潤は素直だね…」
そういうと、潤に覆いかぶさって髪を撫でた。
「あ…やめてぇ…翔ちゃん…」
「智くん…みて…潤、気持ちいいって…」
潤の出した白濁を指に取ると、智の唇に伸ばした。
「んっ…やめてよ…俺を抱いて…翔ちゃん…」
「せっかく俺からプレゼントしたのに…智が甘いことしてるからだよ…?」
「やだぁっ…乱暴なことするなら、俺にして?俺だけにしてよっ…」
もがきながら、俺に近づいてきて、キスを迫る。
俺は潤の中に入ったまま、それを受ける。
いやらしく動く舌が、俺の唇を這う。
「翔…好き…どうしたらわかってくれるの…?」
「わかってるよ…智…」
潤んだ瞳を俺に向けると、また切なげな目をした。
だから…その目…
俺以外にむけるから。
こんなことになるんだ。