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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第4章 灰紫


「ねぇ…言ってよ…智…俺のじゃないとだめだって…」


「いやっ…今日の翔ちゃんいじわるだから言わないっ…」


涙を流しながら、顔をいやいやと横にふる。


そんな姿が、また唆るなんて…


わかってないんだよな…この人…


嗜虐心がむくむくと湧き上がってくる。


「言えよ…」


だんだん心が凶暴になってくる。


この人の心まで独占したくて、乱暴になる。


もっと俺でいっぱいになって。


もっと俺だけ…


俺のことだけ考えて。


「やだぁっ…こわいっ…翔ちゃんっ…」


俺の顔を見て、逃げようとする。


「言えって…智…俺だけだって…俺のことだけ好きだって…」


「やっ…やだぁっ…怖いよ…」


「智っ…言えよっ…」


細い腰を力任せに握って引き寄せる。


抱き上げると立ちあがって、窓辺に寄る。


「あっ…何するの?やめて、翔ちゃん…」


懇願なんて聞かない。


カーテンを開けると、窓に智くんを押し付ける。


「ホラ…言わないと、電気つけるよ…?」


「やだ…やめて…」


「こんな恥ずかしいことしてるの、外から全部みえちゃうよ?いいの…?」


「翔ちゃん…どうしたの…?やめて…怖い…」

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