• テキストサイズ

連翹の鬼【進撃の巨人】

第2章 巨人を狩る鬼


845年


【その日、人類は思い出した。】


50Mはある壁に
赤い赤い、筋肉が剥き出しになった手が置かれ、轟音が鳴り響く。
そして、ゆっくりと手の持ち主である巨人が顔を出した。
人々は、その光景にただ呆然と立ち尽くし、その巨人を見上げた。



【ヤツらに支配されていた恐怖を】



次の瞬間
嫌に響く轟音と共に、壁に穴があいた。
砕けた壁の破片が町中に降り注ぎ建物や人間を容赦なく襲った。



【鳥籠の中に囚われていた屈辱を…】



遅れて人々が絶叫しながら逃げ出す。
我先にと逃げる者、親を見失い立ち竦む者、岩に潰された家族に縋る者…。

そんな人間達の様子を見下ろす
一人の女がいた。
屋根の上から見下ろす彼女は、黒い腰下まである髪を靡かせ、黒真珠のような瞳を巨人に向けていた。
そして、その身に纏うは兵士の隊服。
その背中には

‘‘自由の翼”



/ 4ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp