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Fate/Fantasy Of Cthulhu

第7章 調査


「蕎麦屋に来て財布の中が空になるとは、どんな冗談だ?土御門・・・」
「その・・・悪かった」
小悟狼の財布が空になったのはアルトリアが原因だった。
初と小悟狼が昼間の出来事を話している間、アルトリアは海老天そばの大盛りを何回もお代わりしていた。
「申し訳ない、小悟狼」
「フン・・・まぁ今回は俺も見誤ったからな」
小悟狼は自嘲気味に言うと背を見せて歩き出した。
「何か進展があったら連絡するからな、藤田」
初の声が聞こえ小悟狼は手を挙げ振った。

4月29日 午前10時35分 東京大学総合図書館前
康介は東京大学の敷地内にある総合図書館の前にいた。
それは美希からの依頼を受けたからである。
「流石、日本一の大学だな~。敷地もかなり広かったけど、図書館もでかすぎだろ」
あまりの規模に驚きを隠せなかったが、落ち着いて入館した。
しかし、ここでも康介は館内の規模に驚かさせられた。
(地元の図書館とは桁違いだよ・・・。どこぞのRPGの世界にいる感覚だなぁ)
そんなことを思いながらも、康介は美希から送られてきた写真を参考に本を探し始めた。
(どう考えても象形文字だよな~。とりあえず、エジプト語の辞書と象形文字を解読できる本を見つけないとな!)
数十分探した末、めぼしい本を数冊見つけることができた。
康介は数冊の本を持って椅子に座り、本を机に置いてシャーペンとレポート用紙を出し解読する準備を始めた。
(順番としては、象形文字を現代のエジプト語に訳した後に日本語に訳す)
そう思っていたが、予想以上に作業が難航し昼が過ぎたので持ち出した本を借り図書館を出て昼食をとることにした。
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