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Fate/Fantasy Of Cthulhu

第7章 調査


午後3時 柏市立病院・駐車場
初と美希は車に乗り込んだ。
ロビンフッドとクー・フーリンも実体化し車に乗り込む。
「遅くなって申し訳ない、カルナ」
「いや、問題ない。それよりも何かあったのか?着てなかったジャケットを羽織って・・・。ただごとではないぞ」
カルナが疑問を口にした。
初は重く口を開いた。
病院での出来事を話した。
「そうか・・・。すまない、お前の傷をえぐるようなことをしてしまった」
「いや謝らなくていいさ。オレはクー・フーリンに美希はロビンに励まされたから大丈夫だ」
「そうそう、人間は辛い時程ポジティブにならねぇと」
ロビンフッドは笑顔で言った。
初も笑って頷いた。
「さて、問題なければ出発するが構わないか?」
「うん、平気だよ~」
「大丈夫だ。それと、家の近くにあるファミリーマートに寄ってくれないか?」
「あぁ、了解した」
カルナは言うと車を出した。

午後3時10分 柏市立病院・院長室
小悟狼は初たちと別れたあと、豊橋先生の担当医である院長と話しをしていた。
「豊橋さんのことは・・・残念です。心中をお察しします」
「お気になさらず・・・。単刀直入にお訪ねしますが先生は何の病気でしたか?」
小悟狼は不慣れな敬語で聞いた。
「癌です。末期ではありましたが・・・特に異常は見当たりませんでした」
「そう、でしたか・・・。お時間を頂きありがとうございます」
「いえ。もう宜しいのですか?」
「はい。色々と調べなくてはいけないことがありますので・・・」
小悟狼は一礼し院長室を出た。
その後、小悟狼はナースセンターに行き豊橋先生のことを訪ねた。
ナースの話によると、奇妙な同じ悪夢にうなされていたらしい。
小悟狼は、これ以上聞くことがないと判断し病院を出て署に戻ることにした。

午後4時 九条探偵事務所
拓実は椅子に腰をかけ、机の上に小悟狼から預かった豊橋先生の日記を置いた。
日記は無地の黒い皮表紙で綴じられていた。
拓実は日記を開き、いつから書かれているのか確認した。
「少し字が消えかかっているな・・・。でも達筆ですぜ。え~と、1973年6月から1974年3月まで書かれてるのか。取り合えず、要点を纏めるか・・・」
拓実は紙と万年筆を用意し要点を纏める始めた。
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