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Fate/Fantasy Of Cthulhu

第6章 豊橋先生


2016年4月28日 午後0時25分 土御門神社
「初、美希。豊橋先生へのお見舞いの品は忘れてないか?」
「忘れてない」
「お花とお饅頭を持ったからね」
初と美希は、そう言うと車に乗り込んだ。
しかし、初が乗り込んだのは助手席で美希も後部席に乗った。
隆は運転席側に回り込んで口を開いた。
「カルナ、運転は任せたぞ」
「あぁ、問題ない」
何故、カルナが運転席に座っているか、それは騎乗スキルがあるからである。
セイバークラスである、アルトリアやモードレッドも所持しているがカルナに運転させているのは、初がわがままを言ったのとモードレッドがゲームで忙しいためである。
「出すぞ」
そう言ってカルナは車を出した。
車の中には初、美希とカルナ以外にクー・フーリンとロビンフッドが乗っていた。
クー・フーリンとロビンフッドは霊体化して初と美希の護衛するのが目的であった。
「なぁ、マスター?ちょっと聞いていいか?」
「いいよ」
「どうして、騎士王を置いてきたんですかい?」
「特に理由はないさ」
「へぇ~。マスターがそう言うなら、そう言うことにしときますよ」
初の返答に対しロビンフッドは感ずいたようでニヤニヤしていた。
車を15分程走らせたところで市立病院に着いた。
市立病院は柏市の端にあり茨城県とも近かった。
「オレは手筈通り車内にいる。クー・フーリン、ロビンフッド、初と美希を頼んだ」
「おう、任せな」
「へいへい、了解っと」
そう言うとクー・フーリンとロビンフッドは霊体化した。
初と美希は車から降りて入口に向かった。
病院の入口に小悟狼がタバコを吸って寛いでいた。
初と美希に気がつくとタバコを吸うのをやめ捨てた。
「二人とも時間通りだな」
「あぁ、常に余裕を持って行動しているからな」
「遅れることはないですね」
小悟狼は、なるほどなと言い頷いた。
そして周りを見渡した。
「サーヴァントもお付きか・・・」
「凄いですね、どうして分かったんですか?」
美希は小悟狼がサーヴァントが付き添っていることを言い当てられ驚いた。
そして疑問を口にすると小悟狼はニヤリと笑いを浮かべ答えた。
「妙な気を感じたからだ」
「藤田は勘と言うか洞察力に優れているからな」
「それを買われ今の職に至る訳だがな」
三人で雑談をして10分位過ぎた頃、拓実が走ってきた。
「いや~申し訳ない。バスが遅れてて」
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