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Fate/Fantasy Of Cthulhu

第4章 400PV記念!!番外編:兄と弟


「・・・ん?朝か・・・」
ボサボサの髪を掻きながら欠伸をした。
まだ覚醒はしてなかったが、3日前の出来事がフラッシュバックして覚醒した。
(そういえば俺・・・マシュを助けるためサーヴァントにして回復させたんだよな・・・。はっ!!マシュは!?)
歩は慌てて普段着に着替え居間に急いだ。
歩が急に入ってきたので中にいる全員が歩を見た。
「目覚めたか」
「親父・・・マシュは!?」
歩が不安そうに聞くと隆は微笑んで答えた。
「無事だ。今日もお見舞いに来るらしいぞ。お礼はしっかり言っとけよ」
「あぁ、分かっている」
頷きながら歩は自分の席に座った。
座った瞬間、背中を思い切り叩かれた。
「よぉ~、寝ぼすけさん」
「何だよ、モードレッド・・・」
歩は不機嫌そうに答えた。
モードレッドが、怖い怖いと言っているが、実際は怖そうにしていなかった。
「歩が女を作っちまうなんて、思いもしなかったぜ。なっ、初?」
「マシュとはそんな関係じゃ・・・って、兄貴ィィィ!?」
歩の対面に初が静かに朝食を摂っていた。
会話を振られ不機嫌そうな表情をしていたが・・・。
「何で、オレに振る?相変わらず二人は朝から五月蝿い・・・。マスターがマスターなら、サーヴァントもサーヴァントか・・・」
「「そりゃあ、どういう意味だ?」」
歩とモードレッドが全く同じタイミングで言ったので初は笑っていた。
横から隆が、そういう意味だ、と言い食卓が笑いに包まれた。

皆が朝食を食べ終えた後、歩は初を呼び止めた。
「兄貴は、いつ戻って来たんだ?」
「家にか?それとも、日本に?」
「できれば両方、答えて欲しい」
歩は真剣な眼差しで初を見ながら言った。
初はため息をつき、頭を掻きながら答えた。
「日本にはローマでライウ゛をして少ししてから、家には昨日戻った」
「・・・」
歩は言葉を発しなかった。
初は不思議に思い首を傾げた。
「歩?」
「どうして・・・?」
「・・・?」
「どうして、直ぐに戻って来なかったんだよ!!」
歩は初に突っ掛かる。
初は驚いていた。
「兄貴が直ぐに戻って来たら・・・マシュは普通の人間として生活を過ごせたのかも知れない」
「はぁ・・・。直ぐに戻って来なかったことは謝る。だが、オレが戻って来たとしても・・・結果は変わらなかったと思う」
「いや、結果は変わる。過程が変われば結果も変わる!!」
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