第11章 幻滅と安心
うるさい。
ちさきが会社の上司と打ち合わせの電話をしている。会話が丸聞こえだ。企業秘密もあったもんじゃない。会話も内容が酷い。
ちさき「このっ、セクハラ上司っ!!」
一松(どうしたんだ?)
ちさき「童貞卒業なんて自慢になんないんだよ!!この元魔法使い」
一松(そういうこと言うキャラだったのね…)
ちさき「処女を馬鹿にするんじゃない!!需要あるしー」
一松(ホッ…聞かなかったことにしておこう)
あれ、どうして今俺は安心したんだ?
まあどうでもいいか…
ってかもはや仕事の話じゃないよね。上司も酷いものだ。俺の上司は…あっ、いないか…