第6章 一松の働き具合
カタカタタッカタカタッ
キーボードを叩きまくるこの作業、面倒くさい。けどそこにさらに面倒くさいことが…
バリン
キッチンの方からだ
ちさき「一松?一松?なんかあった?」
一松「あ…皿を」
ちさき「」
カタカタタッカタカタッ
もっと強い調子でキーボードを打つ。
イライライライラ
一松「ごめんなさいこんなクズで」
ちさき「」
一松「ホントに…」
ちさき「うえーいひっかかったー今私怒ってると思ったでしょ?」
一松「」
ちさき(あ、怒った?まあいいか)
グルグルグルルルル
ちさき「一松ー、ごはん」
一松「はいはい」
(一松のごはん何気に美味しいんだよね…今日は何かな?)
しばらくして…
一松「ごはんできた」
ちさき「あ、ハンバーグ?嬉しいー!」
(ホントに美味しそう…)
一松「女子力ないボソッ」
ちさき「は、あるし!!山より高く海より深くね!!」
一松「それ、だれかのパクり」
ちさき「ばれた…あちゃー」
一松が来て。
一松は無口だけど、私には家が賑やかになった気がする。一緒にいて楽しいって思えるんだ。これからも、ずっと一緒にいたいな。