第1章 憂鬱、混乱、そして出逢い
しばらくみんなで話していると玄関から声がした。
土方「天音、迎えに来たぞ。」
声の正体は土方さんだった。
そうだ、夕方には来るって言ってたもんね。
でも話が進んでしまったし、戻れないな…。
とにかく説明しなきゃ。
「あ、こんばんは、ありがとうございます。」
玄関へ出てみると隣には沖田さんも居た。
土方「で、結局どうなったんだ?話は終わったのか?」
「それがですね…」
私はお登勢さんの所で働く事になった事、
その為万事屋に住むことになった事を話した。
土方「そうか…良かったな、じゃあ元気でやれよ。また何かあったらいつでも屯所へ来な。」
すごくアッサリだった。
まあ当然なんだけど。
「あの!短い間でしたけどありがとうございました!また近いうちみなさんにお礼も兼ねてお邪魔します!」
土方さんは私に背中を向けたまま右手だけをヒラヒラとさせ夕焼けの方へ消えていった。